いつかは非現実的な夢も叶うと信じI can make it
とりあえず本屋に立ち寄るのが日課だ。
特に何か買いたい本があるわけではない。とりあえずだ。
本屋はめちゃくちゃ好き。本屋はいいよね。
大きくても小さくてもいい。
ただあんまり明るくない方がいいかも。
その方が本屋の雰囲気に浸れる気がする。
本は暗いところにあると一層輝いて見えるのだ。
でも暗いところで本を読むと目が悪くなる。要はバランスなのだ。
つまり「とりあえず」寄れるところが好きなのだ。
「とりあえず」寄れる場所なんてほとんどないけど。
たこちゃんちとニコラスんちはとりあえず寄れるから好きだ。エースんちは遠い。
とりあえず寄れる場所に必ず本はあるような気がする。
なんとなくだけど。本屋さんなんてまさにそうだし。図書館はどうかなあ。俺は近くに合ったらとりあえず寄るかもなあ。コンビニにも一応本や雑誌がある!
いつかとりあえず寄ってくれるような本屋さんを開きたい。
そこが自分にとっても最高に居心地のいい空間であろうから。
くたびれた自販機で二つ缶コーヒーを買って
息が白くなった。
その白さは冬のように乾いたものではなかった。
湿った白さだった。
この湿った白さが僕は好きだ。
寒いけど、肌をつんざくような寒さではない。
寒いというより、冷たい。いい感じじゃないですか。
また誰かの口癖がうつった。
すぐ人の何かがうつってしまう。
その人が僕の中に染み込んでいく。
そして誰かが抜けてく。交代ばんこだ。
すぐ覚えて、すぐ忘れる。
すぐ覚えるのは、人が好きだから。
すぐ忘れるのは、好きになる人が多すぎるから。
結局、自分の好きなものって「人」なんだなと思った。
雑誌も好きだし、漫画も好きだし、小説、映画、音楽だって好きだけど(多分みんなだいたい好き)、結局は「人」なのだろう。
ちょっと突き詰めると。あんまり突き詰める作業は好きじゃないけど。
イライラして過ごしてんなら愛を補充
ふと、TSUTAYAの求人広告が目に入った。
こんな人を求めているらしい。
映画、音楽、本、アニメ、漫画が好きな人...そして何より...
「人が好きな人」
この『人』ってどんな人のことを指しているのだろう。
自分が思うのは、人全般。つまり人類すべてのこと。
「人間」という生き物が好きな人を何よりも求めているのだな、と思う。
でも、TSUTAYAで働いてる人たちを見ても、人間がどうしても好きな人たちには全然見えない。
すごくマニュアル通りに接している人間は、その人自体が機械みたいだ。
今日、隣のレジで買い物をしていた若い男性が会計だけ済ませて商品を受け取らずに去ろうとしていた。
僕はその少年が店員さんとのやり取りでぼそぼそと小さな声で喋り、少しすかした感じを出しながら会計をしていたのを見ていたので、そんなちょっとだけ『痛さ』を感じさせる少年が商品を忘れるという凡ミスをしたのがちょっと面白くて口を手で隠しながら笑ってしまった。
ただ、店員さんは少しも笑わず、少年が商品を忘れた2秒弱の時間も商品を胸のところで大事そうに抱えて、少年が気づくのを待ち、気づいたところで「ありがとうございました。」と言って商品をわたし、深いお辞儀をして少年を見送っていった。
別にただそれだけのことだったけど、なにか違和感があった。
しかも、正確には僕は店員さんの顔が見えなかった。彼は、僕とは反対の斜め横にいる少年のほうを見ていたので、こちらからでは店員さんがどんな顔をしているかわからなかった。
でも、笑ってなかったことだけはわかった。
だって、商品を忘れたお客さんを笑うのは、多分失礼だから。
見えない敵にマシンガンをぶっ放せ
廊下にはたばこの匂いが充満していた。思わず息を止めた。
別にたばこの匂いは臭いとは思わない。
でも、この匂いに慣れてしまうのは少しだけもったいないような気が、ずっとしている。
なんでかわからんけど。
受け入れることって難しいようで簡単だから、すぐに慣れちゃう。なんか悔しい。
そうだ、悔しいんだよな。たばこの匂いって。
歌舞伎町の汚いビルはそんな悔しさと、廃れた殺気で満ちていた。
エレベーターは異常なほど早く閉まって俺の体にぶつかってくる。
階段を使おうと思ったが、滴れている液体からは絶対尿の匂いがしている。
部屋の窓を開ければラブホ。窓が開いている部屋がいくつかあるので、見せつけてくる奴らも一組ぐらいはいるんじゃないかと期待してみる。
ああ、
そういえば俺玲一郎さんのこと裏切ってた。
他人に申し訳なくて泣いたのって意外と少ない。
思い出せるのは小学校と中学の最後の試合。まああれはみんなも泣いてたしな。
だからリンゴ辞めるときあんなに泣いたのは本当に珍しい。
あの時は玲一郎さんに申し訳なくてひたすら泣いていた。
周りには誰も泣いている人はいなかった。夜の住宅街の路地裏で俺だけが子供みたいに泣いていた。
あぁお口に合いましたか?
「臭み」というものが今までよくわからなかったんだけど。
今日の昼飯はバイト先の近くのラーメン屋!
食べログの評価は3.58!
とんこつラーメン。チャーハンセット。1000円。
ちなみにこのチャーハンは「半チャーハン」なのか「普通の、チャーハン単品で頼んでも腹八分目にはなるサイズのチャーハン」なのか少し迷った。普通サイズのチャーハンならお腹いっぱいになって、午後眠くなってしまう。仕事に支障をきたしてしまう。そんなことを考えながら、チャーハンセットがやってきた。
チャーハンは「半チャーハン」だった。
これならいい感じの腹の膨れ具合でおさまるだろう、と考えていたら「臭み」がやってきた。なるほど、これが「臭み」か!おそらくとんこつラーメンからだろう。ということは、これは「豚」の「臭み」なのか…。わからねえ。豚肉は好きだけど、臭いって思ったことはないし…。でも、「豚」なんだろう。この「臭み」の正体は。
まあでも臭くても、美味しくいただけたからなんだっていい。
でも昼飯で1000円は高い!今の俺にとっては。
当分行くことはないけど、そうなっちゃうのは少し寂しいね。
先の知れた未来を変えてみせるとこの胸に刻みつけるよ
今日は生まれて初めて電車の網棚の上に荷物を置いた。
思ったより感慨はなかったけど、なんとなく大人に近づいたような気がした。
自分はこれまでの人生であまり満員電車に乗る機会がなかったから、満員電車のマナーに疎い。最近までリュックは背負わない方がよいことを知らなかった。
電車内のマナーを呼びかける広告を見るまでは、リュックなんてのは背負うのが当たり前のものだったし、背負うことで電車内のスペースが減ったとしても、リュックは背負う(もしくは背負わなければならない)ものだからしょうがないと思ってた。
おかしいよね。おろして網の上に置くか、脚に置くかすりゃいいのに。
今日はさぶさんが打ち合わせのため会社に来た。ずいぶん久しぶりな気がしたけど、1日に製本をやったばっかだ。
でもなんだか会ってすごくホッとした。
バイトで精いっぱいなんて考えずにZINEのこともやるぞ。
むしろそっちが本気。
別の未来へと向くベクトル
ちょっと前のことだけど、10月1日にさぶさんのZINEの製本のお手伝いをした。
とてもいい経験をさせてもらったとおもう。
でも一番驚いたのは、さぶさんの人望。
みんなただ働きなのに、めちゃくちゃ人が集まってた。
しかもいろんなところから。すごい。
打ち上げのsoul sisitersも楽しかった。
でも打ち上げに向かう途中、スクランブル交差点で内定式を終えた同世代を見てたら、ちょっとだけセンチメンタルになった。でもちょっとだけ。むしろ思ったよりもセンチメンタルにならなかった。まあそれは思ったよりその人たちが羨ましく見えなかったから。生き方はいろいろあるなあと思う。
どれが正しいかなんて正解はないと思う。