イライラして過ごしてんなら愛を補充

ふと、TSUTAYAの求人広告が目に入った。

こんな人を求めているらしい。

映画、音楽、本、アニメ、漫画が好きな人...そして何より...

が好きな人

 

この『人』ってどんな人のことを指しているのだろう。

自分が思うのは、人全般。つまり人類すべてのこと。

「人間」という生き物が好きな人を何よりも求めているのだな、と思う。

でも、TSUTAYAで働いてる人たちを見ても、人間がどうしても好きな人たちには全然見えない。

すごくマニュアル通りに接している人間は、その人自体が機械みたいだ。

今日、隣のレジで買い物をしていた若い男性が会計だけ済ませて商品を受け取らずに去ろうとしていた。

僕はその少年が店員さんとのやり取りでぼそぼそと小さな声で喋り、少しすかした感じを出しながら会計をしていたのを見ていたので、そんなちょっとだけ『痛さ』を感じさせる少年が商品を忘れるという凡ミスをしたのがちょっと面白くて口を手で隠しながら笑ってしまった。

ただ、店員さんは少しも笑わず、少年が商品を忘れた2秒弱の時間も商品を胸のところで大事そうに抱えて、少年が気づくのを待ち、気づいたところで「ありがとうございました。」と言って商品をわたし、深いお辞儀をして少年を見送っていった。

 

別にただそれだけのことだったけど、なにか違和感があった。

しかも、正確には僕は店員さんの顔が見えなかった。彼は、僕とは反対の斜め横にいる少年のほうを見ていたので、こちらからでは店員さんがどんな顔をしているかわからなかった。

でも、笑ってなかったことだけはわかった。

だって、商品を忘れたお客さんを笑うのは、多分失礼だから。